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ドリーマーズ(2003)

 

監督:ベルナルド・ベルトルッチ
原作:ギルバート・アデア『ドリーマーズ』(白水社)
脚本:ギルバート・アデア
出演:マイケル・ピット/エヴァ・グリーン/ルイ・ガレル

 

ベルトルッチっぽいなあ。悪い映画じゃないと思うが、素直に良いとも言えない何かがあるなあ。
いや、良い映画だとは思うのだけれどもなあ。
5月革命に3人の子供を配置し、ヌーベルバーグを絡めてみましたって感じが引っかかるんだろうか。
全体のバランスは良いと思う。役者もすばらしかった。雰囲気もよい。
なんだかなあ。
でもまあ、なんか引っかかるってのは、やっぱり良い映画なんだと思うよ。

重力ピエロ(2009)

 

監督:森淳一
原作:伊坂幸太郎『重力ピエロ』(新潮社刊)
脚本:相沢友子
出演:加瀬亮/岡田将生/小日向文世/吉高由里子/ほか

 

閉塞感と相まって、かなり重苦しい映画であった。
個人的にはこの手の物語は観るのが辛いのだが、知らずに観てしまったのだから仕方がない。
全体的には良い映画だと思うが、底が浅いなあ。
原作を読んでいないからなんとも言えないけれども、
原作ではその辺をもうちょっと上手く描けていたのではないかと思う。
尺の問題もあったのだろうが、夏子がもったいないなあ。

ELECTRIC DRAGON 80000V(2000)

 

監督:石井聰亙
出演:浅野忠信/永瀬正敏

 

ずっと前から観てみたいなと思いつつもタイミングがあわず、今更になって観た。
そんなに面白い映画じゃない。
当時としてはなかなかハイカラだったんじゃなかろうかとは思う。
作り手が作りたいと思って作った映画なんだろうなあとは思う。
そういう意味では良い映画であろうなあ。

 

デッドマン(1995)/アメリカ

 

監督/脚本:ジム・ジャームッシュ
撮影:ロビー・ミューラー
音楽:ニール・ヤング
出演:ジョニー・デップ/ロバート・ミッチャム/ミリー・アヴィタル/ゲイリー・ファーマー/ほか

 

モノクロのウエスタン。これはロードムービーってことでもよいのだろうか。
役者さんたちの芝居も良いし、音楽や雰囲気もなかなかよかった。
観ていて途中から『ねじ式』のことを考えていた。
「『ねじ式』をアメリカ人がモノクロウエスタンで撮ったら『デッドマン』的な感じになるんじゃねえの?」
「最後にジョニーデップがカヌーに乗って『そういうわけでこのねじを締めると
ぼくの左腕はしびれるようになったのです』って言うかなあ」
ってなことをずっと思いながら観ていたので、いまいち集中できなかったよ。
ジョニー・デップもかっこいいけれども、ゲイリー・ファーマー(ノーボディ役)が極めてかっこいいなあ。

サノバビッチ☆サブ ~青春グッバイ~(2000)/日本

 

監督/脚本:松梨智子
出演:いけだしん/斗桝仁之

くだらない映画として注目された作品ということだったので、とりあえず観てみた。
悪い意味でくだらなかった。
それでも、ちゃんと最後まで観た自分を褒めてあげたい。
自主映画なので、制作する上でも制約が尋常ではないだろうけれども、
マイクが映り込んでたり、露出が適当だったりってのは悲しい気がするよ。
でもまあ、こういう映画が好きな人もいるんだろうなあ。