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地球で最後のふたり(2003)

監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン
脚本:ペンエーグ・ラッタナルアーン/プラープダー・ユン
撮影:クリストファー・ドイル
出演:浅野忠信/シニター・ブンヤサック/ライラ・ブンヤサック/ほか

 

とてもステキな作品であった。久しぶりに映画らしい映画を観た気がする。
特に前情報もなく、期待もせずに観たのもよかったのかもしれない。
物語はシンプルで、すごく静か。
時折、不可解なシーンが入っている為、想像力の範囲を無駄に広げすぎてしまっている気がする。
タイトルがなんだかなあ、もうちょっと良いタイトルがあったんじゃないかねえ。
でもまあ、すばらしい映画だった。

アウトレイジ・ビヨンド(2012)




 

 

 

 

 

 

 












 

監督・脚本・編集:北野武
撮影:柳島克己
出演:ビートたけし/西田敏行/三浦友和/小日向文世/加瀬亮/ほか

 

前作とはだいぶ毛色が違うなあ。まあ、同じ毛色では面白味もないけどなあ。
今作は復讐劇という感じかねえ、編集もうまいし、役者の芝居もなかなかのものなので、
観ていて飽きない。キャスティングが贅沢すぎるよなあ。
前作に出演していた椎名桔平がすごく良くて、
彼は前作で死んでしまったので今回は出ていないのが残念だったのだけれども、
代わりと言っては何だが、今作では高橋克典が良い感じだった。
立ち振る舞いが良い。科白もないし、終始サングラスをかけているのだけど、だから良かったのであろうなあ。
総合的にはすごく良い映画だったけれども、音楽がイマイチだったかなあ、前作は悪くなかったんだけどなあ。
それにしても、ビートたけしはおじいちゃんになったなあ、なんだか画面から優しさが滲み出てるじゃないか。

			

ハート・ロッカー(2008)



監督:キャスリン・ビグロー
脚本:マーク・ボール
撮影:バリー・アクロイド
出演:ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー/ブライアン・ジェラティ/ほか

 

緊張感が尋常ではないな、特に前半は。観ていてすごく疲れた。映画が終わる頃にはちょっと眠くなっていたよ。
物語らしい物語というのはあんまりなくて、淡々とではありながらも奇抜に爆弾処理をしつつ、登場人物の感情を描いていく感じの映画。
仕事の合間にノートPCで観たのがいけなかったのか、科白が聴き取りづらかった。どうせ英語だから聴いてもわからねえのだけれども。科白以外の音はよく聴こえるのだがなあ。
映像がなかなかよかった。


			

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007)


監督/脚本:吉田大八
原作:本谷有希子 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(講談社刊)
出演:佐藤江梨子/佐津川愛美/永瀬正敏/永作博美/土佐信道/ほか

 

タイトルに興味を惹かれ何の情報もなく観た。
内容もなかなか良かったし、キャスティングもよかった。
ちょっと自主っぽい拙さもあって、なんかそういう感じもよかった。
なんだかんだで、良い家族だったじゃないか。
原作は本谷さんで、本谷さんは結構好きな作家さんではあるけれども、原作はまだ読んでないなあ、たぶん。最近は本を読まないからなあ。

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)

 

監督:デヴィッド・フィンチャー
原作:F・スコット・フィッツジェラルド
出演:ブラッド・ピット / ケイト・ブランシェット ほか
 
もともとは1970年頃に企画されたものらしいのだが、当時の映像技術では不可能とのことで、
2008年になってやっと映像化されたらしい。
「コンツアーシステム」という別々の人間をひとりの人間として合成する技術が使われているらしいのだが、
まあ、違和感はあるよなあ、大したものだけどなあ。
アニメーションでやったら良いのじゃないかなあ、尺ももうちょっと長めで、どうせなら全何話とかにしてしまったら良い。
まあ、短い尺の中でこれだけのものを盛り込んだのは大したものだけどなあ。
でもまあ、良い映画、原作はフィッツジェラルドだったんだなあ。